大人になった後
大人になったら心理的発達が終わるわけではありません。
これをご覧になっている方が成人なさっているのでしたら、考えたことがあるでしょう。
「大人って案外思っていたほど大人じゃないな」なんてことを。
心理的成熟は生涯を通して行われるので、成人してもまだまだ途上といえます。
成年期は、恋愛、つまり自分の家族を得るための「パートナー・愛情の獲得」が焦点となります。。
青年期までの発達が未熟なままだと、この「愛の獲得」がスムーズに行かなくなる可能性があがります。
恋愛だけではなく、親友の獲得も難しくなってしまいます。
中年～壮年にかけては、獲得した家族・仲間へのかかわり方が焦点です。
家庭内でのあり方もそうですし、仕事内での立場も重要になってくる時期ですので、納得ですね。
60代以降の成熟期になって、それまでの人生における心理的発達がピークを迎えます。
自分のあり方が正しかったのか、自分の人生はどうであったのか、という振り返りの段階に到達するのです。