大人になるまで
乳児期から青年期にかけての心理の研究で有名なのが、ピアジェの認知発達理論ですね。
この項目で大切な部分だけ抜き出すと、思考が段階的に発達していくプロセスについてのお話です。
まずは乳幼児期に、母親との信頼関係、自律性、恥や疑念といったものを獲得していきます。
次に出てくるのが探究心、罪悪感。
子供がいたずらや無茶な冒険をはじめたり、失敗やいたずらの痕跡を隠そうとするなんてこと、よくありますよね。
学校に入るくらいの歳になると、今度は周囲との関係性の作り方が焦点になっていきます。
努力をすることを覚えたり、また、周りに比べて劣っていることへの劣等感、または優れていることへの有能感が育つのもこのあたりになりますね。
中高生になってくると、学校という場は自分の立場を築く場所という側面から、社会性を発展させる場所になっていきます。
仲間意識、同調を求められるようになると共に、自己の確立との板ばさみになるいわゆる「思春期」ですね。